サイバー攻撃と事業におけるレジリエンスの構築に向けて
サイバー耐性レポート2023
本レポートは、あらゆる規模の企業にとって、2023年以降のサイバーリスクに関する意思決定に役立つ情報とツールです。サイバー耐性の構築は長期的な取り組みとなりますが、社内外の関係者と協力して進めることが大切です。
サイバー耐性への旅(ジャーニー)
エーオンのサイバー指数評価(CyQu)のストーリー
サイバー耐性の構築はジャーニーです。この記事では、引受情報の収集という複雑なプロセスを年々合理化するために、CyQuがどのように改良を重ねて来たかを説明します。CyQuは、保険会社各社による情報収集プロセスを調和させることで、効率性、データに基づく意思決定、共同作業性を高めています。
6つのリスクテーマでサイバーを管理する。
本レポートは、サイバーリスク、オペレーショナルリスク、サプライチェーンリスク、内部者リスク、風評リスク、システミックリスクという6つのリスクテーマについて、企業のリスク成熟度を同業他社と比較評価し、サイバーリスク管理に関するより良い意思決定を支援するための経営者向けのガイドとなっています。
業種を超えたサイバー耐性を構築する。
各業種は、グローバルに相互接続された複雑なリスク状況に直面することが多く、経営者は迅速な分析と実行が求められる判断を下す必要があります。
金融・保険業
バックアップセキュリティは、引き続きこの業種において脆弱性の残る領域であり、米国企業は重要なIT管理体制のほぼ40%に不備があると報告しています。この領域は2023年の重点領域となる必要があります。
医療関連業
医療関連業ほど、患者の安全と健康に影響を与えかねないセキュリティ上の決断を迫られる業界はありません。中堅・中小企業および大企業やグローバル企業の医療関連のお客さまは、サイバーリスク評価の改善を報告しており、その大半が「基礎的段階」から「管理段階」に移行しています。
製造業
2020年から2022年にかけて、製造業では全体的なサイバーリスク評価の着実な改善がみられました。しかし、耐性構築はまだ発展途上であり、特に米国の製造業では、事業のレジリエンスを高める IT管理体制に大幅な不備が見られています。
地域別のサイバー成熟度
企業の総合的なサイバー成熟度は地域によって異なります。サイバーと事業のレジリエンスを構築するために、経営者が講じるべきステップのご提案も含めた、相違点や課題、可能性について解説します。
データ手法
データ手法
サイバー耐性レポート2023は、エーオンのサイバー成熟度指数診断(CyQu)およびエーオンのランサムウェアに関する補足情報質問書とオペレーショナルテクノロジーに関する補足情報質問書から収集したエーオンのお客さま独自のデータに基づいて作成されています。